平家正節のデジタル化

荻野検校顕彰会ではかねてより、『平家正節』研究会を組織して、『平家正節』のデジタルデータ化を推進してまいりました。
本会ではこのたび文化庁より支援を得て、平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業 「尾﨑家本『平家正節』に関する情報交流」として、尾﨑家に所蔵する祖本*全39巻を完全デジタル化し、DVDブックとして出版することができました。
今回の出版は、一般への公開ではなく、限定発行となりましたが、本会に登録・交流いただく演奏者や研究者の方々には、広くご利用いただけるようになりました。

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DVD版

尾﨑家本『平家正節』デジタルブック(解説本付)
演奏例映像付:「鱸」今井検校勉 「祇園精舎」後藤 光樹

活字翻刻版による総合索引の作成

leaming03現在、本文のデジタル化に平行して、本文の活字翻刻を行い総合索引を付した検索資料の作成に取りかかっています。現段階では、墨譜の入力方法について検討を繰り返しており、方針が決まれば作業は急速に進展すると思います。
「平家物語」の語りものである平曲は、単なる中世文学の資料ではなく、その発音やアクセントは、言語資料として重要です。また、多くの邦楽に影響を与えた古典音楽であることにも注目されます。

本会では、愛知県立大学文字文化財研究所と連携し、同大学の「戦に関わる文字文化と文物の総合研究」に参加、平成21年3月に同大学研究成果報告書『「平家正節」盲人伝承八句〜ライブ映像と検索〜』(日本学術振興会研究費補助金基盤研究(S))を発表。八句の伝承句に活字化した墨譜字体を試作入力した活字翻刻版を作成。
検索システムを搭載し連動した映像ライブラリーDVDを発行しました。

さらに新潟大学教授 鈴木孝庸氏の『平曲伝承資料の基礎的研究』平成14年度〜平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(C)研究成果報告書に『平家正節』全文の活字翻刻が完成しており、現在盲人伝承八句以外の全句に活字化した墨譜を入力する作業をおしすすめています。

伝承芸能演奏映像保存と公開

本会では平曲演奏家の育成と、技能・知識・資質の向上を図ることを目的に、平曲鑑賞会を定期的に開催し、演奏のデジタル録画による保存をはじめ、平曲関係資料の収集・録画・録音等の保存および研究事業をすすめ、関連諸団体・大学研究機関をはじめ、平曲の習得者や研究家が利用できるよう、記録映像の公開を検討しています。
現在、本会催事の演奏をデジタル撮影と保存・編集に取り組んでおり、この記録映像DVDの発行を検討しています。特に本年度は、平曲演奏記録「盲人伝承八句」に搭載されなかった一部の伝承曲と復元句などを収録した増訂版DVDの制作事業に取り組んでいます。

特別資料公開

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